端午の節句を前に 男子の子育てを考える

 

 

 

五月人形は、春分の日過ぎ、遅くとも四月中旬頃までには飾るそうです。

子供の日が過ぎたらしまうのはなるべく早めに、五月中頃までのお天気のよい日を選んでしまうのが良いとされています。鯉のぼりも同様です。

 

私の教室も遅ればせながら、高価なものではありませんが人形を飾りました。

鯉のぼりの額と、兜を頭にかぶる男の子の人形は私の母の手作りです。母は手先が器用で編み物や木目込み人形、キルト制作が得意でしたが、60歳を越えてから発症したリュウマチのせいで、米寿も遠くない現在は作品を眺めるしかない状況です。

 

男の子の人形は、母が最後に仕上げた木目込み人形で、数年前に私が頼んだものです。技術的に難度の高いものではありませんが、全く指が曲がらなくなった母にとっては大変な作業であったのでしょう。発症前とは比べようもないぐらい時間がかかっていました。

 

介護士の手を借りようとしない気丈な母親が、何度も「上手にできなくてごめんなさい…」と謝る姿を前にして、「一生あなたの息子でいますから」と心から思ったものでした。

 

私も同様であったに違いありませんが、女子と比べると男子の子育ては大変です。

 

落ち着きも根気も足りずやんちゃな生き物です。周囲の影響を受けやすい上に流されやすく、おまけに病気にもなりやすいときていますから、最初の子育てが男子だと大変です。

 

母親の男子に対する思いや関わりは、女子に対する父親同様に深く、過干渉になりがちです。幼少期の子育ては、母親の方が関係が密であるケースが多いので、距離の取り方が大事です。

 

女子より弱い生き物であるだけに、母性で守りたくなる気持ちが強くなるのは仕方がありませんが、家系を継ぐ存在である我が子を独り立ちさせる為に、母性を制御しながら知恵を絞った子育てを積み重ね、他者の信頼を得る人物に育て上げて欲しいと願っています。

 

 

   麹町慶進会 塾長 島村 美輝         
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