小学校受験における模擬テストの狙いと評価のあり方⑶『個別考査出題の理由』
今回は、面接以外の個別テストが何故利用されているかについて述べましょう。
前回、「ご家庭で最も準備しにくいのが個別テスト対策学習かもしれません。」と述べました。
というか、GW前ぐらい迄の時期だと全く手を付けておらず、ほぼペーパー中心の学習で済ませている家庭も多々あるのかもしれません。
反対に学習院、成城学園や以前の青山学院のような、知育発達をほぼ個別形式だけで検査するタイプの附属を第一志望にしている家庭では、過去問から個別問題を調べ、工夫して学習していると想像できますが、今度はペーパー学習の頻度が少なくなっていることでしょう。
また、幼稚舎や立教小etc…行動観察重視の附属小を第一志望にしている家庭の中には、ペーパーや個別など出題されないものを準備しても仕方がないとでも言わんばかりに、数々の受験体操や受験絵画の人気教室を渡り歩く日々を繰り返している家庭もあることでしょう。
過去問を中心に学習する習慣は、中学受験以降の受験を経験した方にとっては有意義な方法であったかもしれません。でも小学校や幼稚園受験の準備はそうはいかないのです。
最終段階で過去問中心の学習になるのは無理もないですが、考査で判定しているのは、「小学校や幼稚園で伸ばす為に身につけておくべき能力」であることをお考えになった事はありますか?
私は、個別考査で出題される問題の70~80%はペーパーの焼き直しの発想で出題されていると思っています。例をあげれば、「数量領域」の大半はぺーパーを使わずとも、机の上に具体物(数が比較できるような物)を並べて出題して、具体物を操作させたり、口頭で答えさせたりすれば、ペーパー同様の考査をすることが可能です。
ペーパーのように一度に数多くの同系問題を出題することは難しいのですが、その代わりに生活していく上で実際に役立つ発達を身につけているかどうかを、少ない出題量で判定することも可能となります。
基礎学習でペーパーを利用するのは、教材環境が整っているのですから大いに利用すべきです。聞き取り能力や思考力、判断力をペーパー学習で磨き、個別出題や行動観察・指示行動・絵画制作などに繋げて欲しいのです。
そしてなるべく早い内に運動、行動力や対話力などの発達にも目を向け、バランスのとれた総合力の高い子供に育て上げて欲しいと願っています。
それが本番の考査で力を発揮できる子供の条件なのですから…
小学校受験準備模擬テスト【全6回】
当会の模擬テストは、大手幼児教室の学校別テストとは異なる内容や考査方法、結果にこだわり、60年の歴史を積み重ねてきました。
第三回模擬テスト(総合回)は6月15日(日)です…
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