幼稚園受験合格の為に手を入れるべきこと⑤『白百合学園幼稚園part3』

雙葉、暁星、白百合、東洋英和…幼稚園受験合格の為に手を入れるべきこと⑤

【机に置かれていたもの】

折紙(水色/黄緑色/黄色/橙色/桃色/赤色が各一枚)

クーピー(12色)つぼのり・鉛筆・消しゴム・ウエットティッシュ

この母子は、次のような「バースデーケーキ」を制作しました。

 

 
【制作時の母子の実際の作業過程】
「母親から子供への指示と母親の作業」
「指示に対する子供の作業」
「母親の感想と反省」
 
・苺用に赤色の折紙を選び、□が四枚できるように二回折るように指示⇒指示通りに折る
娘さんから折紙を受け取り⇒折り線をちぎって4枚の□にする
・□の紙を対角線で二回折り△にするように指示⇒△の苺を三つ作る
・娘さんが折っている間に、三層のスポンジに分かれるように黄色のクーピーで輪郭を描
 き上と下の層に斜線で色付けをする。上と下の層に斜線で色付けをする。
・真ん中の層に四つの苺の形を赤のクーピーで描き、一つだけ見本として塗りつぶす
画用紙上でペラペラしないように苺の折紙を糊付けする
・ウエットティッシュで指を拭き、小さく畳み娘さんの横に置き、ローソク用の折紙を選
 ぶよう指示⇒桃色の折紙を選ぶ
・ケーキの側面の苺三つを見本と同じに塗るよう指示⇒赤のクーピーで苺三つを塗る
・娘さんが塗っている間に、桃色の折紙で下記のように縞状のローソクを制作
 

 

・折紙の苺の外側の縁だけを糊付けするように指示し、ローソクを糊付けする

・折紙の苺をケーキ上面に一緒に貼り、残りを自分で貼るように指示⇒二個目、三個目の

   苺を糊付けする

・ローソクを二本にしようとするが、硬くてちぎれず焦ってしまう

・ローソクを一旦開き二本にちぎって巻き直し、一本を娘さんに渡して糊付けを指示⇒

    ーソクを糊付けし完成させる

・母親もローソクを糊付けしケーキに貼り、娘さんに貼る位置を示して貼るように指示

    し、赤いクーピーで炎の輪郭を描く⇒ローソクをケーキに貼る

・娘さんが貼ったローソクにも炎の輪郭を描く
・赤いクーピーを渡し炎を塗るように指示し、母親は橙色で色塗り
・娘さんの炎を一回り大きなものにするために橙色で輪郭を書き足し、橙色で塗るように
    指示。自分の炎の外側にも赤色を追加する 
・スポンジを黄色のクーピーで塗るように指示⇒上のスポンジを黄色で塗り始める
・下のスポンジを橙色で塗り始めるが…予想外に時間が余り「グリとグラも大きなカステ
    ラを作っていたね」などを話す⇒上のスポンジを塗り終える
・下のスポンジに黄色を塗るよう指示、母親はケーキ上面を桃色のクーピーで絞ったクリ
 ームのように装飾⇒下のスポンジを塗り始める
 
ここで「それではここで終了といたします。裏面に鉛筆で受験番号をご記入ください。そのあとお道具類は片付けていただき、机の上の桃色の紙はゴミ箱にお入れください。終わりましたら、お母様はお部屋の後ろにお進みください。お子様は私のところにお集まりください。それではどうぞ」

 

・制作後に母子が分かれる考査があることを伝えていたが、娘さんの表情が曇り、不安ゆ
 えの発言があったが、お母様からの適切な励ましの言葉が功を奏したのか、自ら先生の       ところに行くために立った時に先生がそばにいらして「〇〇ちゃん一緒に行こうか!」
 との掛けがあり、手を引かれて教室前方に進むことができました。
 
 先生に会釈をしてから教室後方へ移動。他のお母様に倣い出口前で園長先生に挨拶をし
 た後に退出。退出時に振り替えると泣きそうな表情の娘さんが見ていましたが、笑顔を
 見せるだけで退出し、一階さくら組の教室で待機しました。  
 *退出後にウサギのぬいぐるみを抱っこさせてもらい落ち着いたことを後に知りまし
  た。
 
「子供のみの考査 
・一人ずつ呼ばれて園長先生に名前を聞かれる
・指示行動⇒クマさんにお茶碗、パンダさんにスプーンを持って行く
 ♪ダミーとしてフライパン、まな板、ウサギも置かれていた
・お友達が個別考査を行っている間は、3本のチューリップと蝶々1匹の塗り絵をする
・その後は全員で輪になったり、走ったり跳んだりする
 ♪所要15分程度で終了し、先生に連れられて一階で待機中の母親のもとへ帰る。
 
 
 
♪このご家庭はご長女の受験経験がある為、テーマを知ってから5分で仕上げるのは難しいと感じていたので、当会の指導に加えて家庭学習で毎日練習を重ねたそうです。
 
長女は二保受験、次女は三保だったので難度の差があるため、制作過程で母子の役割をどうするかが課題だったそうです。練習では、我が子の色塗りの速さ、折紙の角の線の正確さを把握することから始め、時間も計り外側の縁だけを糊付けする」「□に二回折る」のような的確な指示の出し方が確立され、考査での意思の疎通が出来たとお聞きしました。
 
過去の当会の保護者アンケートも参考に、様々なテーマで練習を重ねたそうですが、テーマがケーキとは想定外で、自分たちの目の前で園長先生が審査という状況で大変緊張したそうです。しかしながら娘さんが普段通りに落ち着いて取り組んでいたことに助けられ平常心を保てたようです。
他のテーマ例として「朝ごはん」「花束」「プレゼント」「遊園地」などが出されています。
 
これだけの準備を重ねられた家庭でも、本番の考査では緊張感に包まれるわけですから、初めての考査に臨む家庭にとって平常心を保つのは困難なことでしょう。その緊張感の中でも普段通りの取り組みを可能にするのは、当会で頻繁に行われる親子参加型授業での失敗やままならない事態の経験と、他のご家庭の親子の様子から得られる学びを基にした家庭での取り組みです。
 
しかしながらその為に必要な条件は、話を聞いたり見たりすることへの姿勢、真摯に取り組むストイックな姿勢を育むために、我が子にしっかり手を入れてきた日々があってこそのことです。それはご両親が仕事で結果を出すための努力と何ら変わりはありません。それを我が子が素直に受け入れる為に必要なのは、厳しくも温かい愛情であることを忘れてはいけません。
 

麹町慶進会 塾長 島村 美輝        
〒102-0084東京都千代田区二番町9-2日興ロイヤルパレスB1
Tel 03-3265-7774 / Fax 03-3230-4737
http://www.keishinkai.ne.jp/

 

 

 

 
 

 

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