最年少クラスは、3年/2年保育幼稚園受験準備を目的としたクラスです。
二年保育受験の代表的な附属幼稚園である雙葉や学習院、暁星、白百合(二保)等を目指すご家庭が、最年少クラスからの通会で基盤作りをすることが近年多くなりましたが、最年少クラスはやはり三年保育幼稚園受験を目指すご家庭が主体と言えるでしょう。
ただ、最年少クラスの子供たちは皆幼く、先天的な本能のままに生きている子供達ばかりです。
それは附属幼稚園の先生方も理解していて、三保幼稚園に通園している在園生と同等の発達を求めているのではなく、その園の教育を受け入れ成長する為の必要条件である…
「指示(話)を聞き理解できる」
「対話ができる」
「待つことができる」
「活動ができる」
「他の事と遊べる」
「我慢できる」
「苦手なことも嫌がらず取り組める」等々
健全な身体的発達に伴った「心の発達」をしているか?を確認する為に考査を行っていると理解して下されば良いでしょう。
つまり、我が子の成長を促す為に保護者が我が子と向き合ってきた結果を確認するのが考査の目的であり、合否の基準が能力の高さではないのが三保受験であることを理解して欲しいのです。
この年齢の子供に手を入れることが如何に難しいか…このクラスを担当した経験者なら保護者以上に理解しています。
それでも、親を導かなければならないのが三保受験の教師としての務めです。
子供以上に保護者…特に母親の成長がなければ三年保育幼稚園の合格は望めません。
母親が主体であるならば、パートナーである父親がよき理解者であり協力者になって頂けるように導くのも教師の条件です。(近年は逆のケースもありますが)
しかもカトリック系の白百合学園。
プロテスタント系の東洋英和、青山学院。
無宗教系の成城学園、日本女子大豊明。
国立のお茶の水女子大附属…
ほかにも附属小学校の系列幼稚園は三年保育に集中しており、それぞれの幼稚園によって子供やご両親の好みが異なります。
前述のその園の教育を受け入れ成長する為の必要条件が整ったとしても、幼稚園によって両親の好みが異なるのですから、司法試験予備試験や国家公務員総合職試験並みに合格が難しいと言ったら言い過ぎでしょうか…
たかが幼稚園の受験でしょう…と思う方がおられると思いますが、社会的地位や学歴の高い保護者であっても、その園や系列小学校の出身者であっても、不合格になる家庭が想像以上に多い理由は、下記の条件を満たしていないからです。
①その園に通うべき明確な理由を持っている。
②その園や系列校を支える存在になっていくことが期待できる。
③保護者のコミュニティに相応しい社会性と人柄を併せ持っている。
④第一子の在園中に保護者の成長が見られ、初めての入園家庭にとって影響力の大きい存在である(在園児の妹や弟の受験のケース)
保護者の絞り込みをした後に子供の考査(親子考査も含む)で合否を決定するのが幼稚園受験です。
親子面接の一次考査合格者のみ二次考査に進める白百合幼稚園は合理的であり二次の結果も受け入れやすいですが、事前面接でどのように評価されたか不明のまま子供の考査に臨み、合否結果を受ける他の園ではその理由が明確とはならず、不合格家庭には受け入れがたいケースも多々あると思います。
この選抜方式は、子供を考査の結果で絞り込んだ上で、親もしくは親子面接で合否結果を出すのが一般的な小学校受験との最も大きな違いだけに、「ご縁があった」というような表現になってしまうのも無理のないところかもしれません。
私はよくブログを通じて附属幼稚園や小学校とご家庭の属性の一致が合否の大きな条件であるとお伝えしてきましたが、その属性の一致について理解できない方も多くおられると思います。
その条件にご両親の育ちや素性が深く関係していることが理解できれば、願書に書くべき内容、面接で聞かれる内容や答えるべきことが各ご家庭によって異なることも理解可能なのではないかと思います。
ご縁があった…そこには実は明確な理由があるのです。
次回は「年少クラス(2年保育幼稚園受験準備/小学校受験準備の基盤)の指導について述べたいと思います。
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