平成30年度の附属幼・小受験を振り返る…part12東洋英和幼稚園篇②

【平成30年度の附属幼・小受験を振り返る…part12東洋英和幼稚園篇②】

 

東洋英和幼稚園は、私立附属幼小志願の割合が高い港区在住の家庭に馴染みのある、六本木と麻布十番を繋ぐ鳥居坂にあります。古くから系列高校からの他大学進学率の高さと、留学も盛んな都会的なイメージの女子校のせいか、幼稚園の説明会には多数のご家庭が参加されます。

 

ところが三年保育の附属幼稚園の昨年の説明会に参加された保護者から、「説明会の中で最も印象に残らなかったのは東洋英和幼稚園でした…」という声が多く気になりました。

 

特に父親から「英和の幼稚園の教育方針や狙いが今一つ見えなかった…」という声が多く、中には「前年度と比べると園長先生の言葉に力がなかった…」「何か迷走しているように感じた…」という方までいて、一昨年までの説明会参加者からは耳にしなかった内容までありました。

 

 

保護者面接では、「手ごたえが無くて、私達どのような印象を持たれたのか判断できませんでした…」「相手にされていないように感じました…」という発言は本年度だけではなく、以前からよく耳にしてきました。(だからといって不合格の理由にはなりませんが…)

 

しかしながら、説明会で感じた本年度だけとも言える印象に対する声は、私も初めて耳にするものでした…※その違和感は、その後の園長退任に繋がる理由であったような気がしてなりません。

 

 

ところで、近年、幼稚園・小学校受験がポピュラーになればなるほど、学歴重視の保護者と附属幼小の育ちを重視する先生方の思いにずれが多くなってきているように私は感じます。

 

私立の附属小学校は、全国の小学校の1%にしかすぎません。それ以上に少数の附属幼稚園の価値や魅力を99%の公立出身者が、説明会という限られた機会で十分に理解し感じ取れる筈などそもそもないのかもしれません。

 

活動や行事、授業内容、進学先等は、私立附属幼小経験の無い保護者にとって理解しやすい判断材料ではありますが、「宗教に深く関わった先生方から受ける子供達への人的影響」や、「附属との濃い関わりで、宗教教育への理解を深める保護者の学び」を感覚的に理解するのは難しい事なのではないでしょうか?

 

附属幼稚園は、同じ思いを持つ保護者のコミュニティです。宗教教育の意味を理解し、だからこそ通わせたいと心から願う保護者にとって、東洋英和幼稚園の説明会が、意味あるものであった可能性は十分に考えられます。教会に通い礼拝を通じて信仰に触れる保護者にとっては感動の場であったかもしれません。

 


しかしながら、私立附属幼小に縁の無い大半の保護者にとっては、附属幼稚園の知育の中身や行事、そして親の負担ばかりが気にかかり、説明会を通じて最も感じ取るべき「教職員の人的魅力と子供への影響」が感じ取れない事が多いのは無理のないところだと思います。

 

結果的に「我が家がその園に通うべき理由」が判断できないままに、願書を記入し面接に臨むことになり、「手ごたえが無くて、私達どのような印象を持たれたのか判断できませんでした…」「相手にされていないように感じました…」のような印象しか残らない結果に繋がる事になるのです。

 

モンテッソーリ教育の白百合や、無宗教で自由保育の豊明幼稚園のような理解しやすい知育の幼稚園と違い、東洋英和や青山学院の遊びを中心とした知育と、保護者の園との関わりの深さや活動の多さ、そして宗教教育が家庭に与える影響の大きさと意味は、掴みにくいものだと思います。

 

もしあなたがプロテスタント系附属に興味があり受験をお考えならば、宗教に無縁の保護者だからこそ、青山学院や東洋英和の在園・在学生家庭や教職員が礼拝に通う日本キリスト教教団の教会に暫く通ってみては如何でしょう?

 

礼拝を通じて信仰の意味について考え、我が子の成長や保護者にとって何の意味を持つのか?戦前戦後を通じて宗教校が存在し続けてきた理由が理解できるのではないでしょうか。

 

そして、プロテスタント系附属の幼稚園や小学校の面接で、「この園(小学校)に、ご両親は何の貢献ができますか?」を問われる意味も理解が出来るようになると思うのです。

 

この特集は、今回が最終回です。本年度幼小受験をされる保護者の皆様にとって参考になれば幸いです。

 

 

※小学校受験準備をいつから始めるか悩む方は多いようです。大切なことは、準備を始める為に必要な「親離れ子離れ」が出来ている親子関係や、バランスがとれた心身の成長と社会性の発達です。

 

それは日々の家庭生活ではとても時間のかかることです。短期間で手に入れることが可能なサマースクールは、ご両親の想像以上の成長と自信を生み出す機会であることを、私は四十回以上のサマースクール経験で確信しました。

 

また、附属幼稚園の内部進学を心配される家庭が増えていますが、通常の受験準備をするのでは附属へ入園した意味がありません。就学前準備として、小学校受験をされる児童と同じ準備である必要はありません。

 

短期間で成長を導く事が可能な連続の講習指導や、七日間で数か月の成長と潜在能力を引き出すサマースクールの経験は、附属幼稚園生の内部進学に有効な準備だと確信しています。

 

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        麹町慶進会 塾長 島村 美輝         
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