「一貫校がほぼ全員系列高校・大学に進学できるという誤解」

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「一貫校がほぼ全員系列高校・大学に進学できるという誤解」

            

筑波やお茶ノ水女子大のような国立大学附属は、二~三割の生徒が中高への内部進学ができないことはよく知られています。私立の場合、中学へほぼ全員が進学可能ですが、高校では留年や進学不可能な生徒が国立附属同様存在します。

 

比較的少ないのはカソリック系女子校ですが、プロテスタント系や無宗教系では高校・大学系列校への進学が甘くないのが現実です。義務教育期間は保証するけれども…という感じでしょうか。

 

私立附属では、系列校に進学を認められなかった場合でも受け皿校を用意してくれることが多いのですが、通っていた附属校より偏差値が低い学校に入学することになります。

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近年は留年や浪人を好まない家庭が増えましたから、系列校に進学できないのであれば留学させる家庭が多くなりました。目的無き留学は本人にとって良き結果に繋がりませんから、恥をかかせても留年の方が良いと思うのですが、本人より親の方が恥をかきたくないと思うようですね。

 

コロナ禍は、海外留学もままならない状況でしたから、内部進学に甘い傾向があったかもしれません。

 

当会の卒業生で、偏差値が下がってしまう他校に入学して、母校の価値を初めて知り、一念発起して有名大学に入学した例を多々見ているだけに、一度谷底に落とすのは悪い事だとは思わないのですが、今の世の中はレールを踏み外す事を極端に恐れる方が多いので、私のような考えは少数意見でしょうね。

 

附属幼小入学希望者は、この現実をどのように受け止めるのでしょう…

 

麹町慶進会  塾長 島村 美輝         
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