長期間の宿泊指導であるサマースクールや、教室での幼児への数十年の指導経験で確信を持って言えることは、子供を育てた事の無い方には想像もつかない幼児期の子供の高い免疫力と、疾病やケガの治癒の早さです。

走っている最中に前方向に転倒した幼児が、顔をすりむくことがありますが、念の為に外科の医師に診療して頂いても、消毒だけで塗り薬を出すこともなく自然治癒力に任せる指示を頂くだけです。

子育て初心者である母親は不安かもしれませんが、一週間も寝食を共にする経験を重ねてきた私たちは、完治するのに一週間もかからない治癒力を知っています。

加えて標高千メートルの高原で行われる初夏のサマースクール中に感染症にかかる子供はまず見かけません。

海に近い気温の高い伊豆で九泊十日の合宿を十数年、その後二十年間の那須高原、現在の山中湖の六泊七日の合宿生活で、睡眠時にエアコンを必要としない高原の合宿は、最適な場であることを確信する理由です。

サマースクール最終日の頃には、食欲旺盛で行動的な元気一杯の姿となり、苦手だった事を克服した為に自信溢れる表情になった子供たちは、参加前とは見違える姿になってご両親の元へお返しできるからこそ続けてきたのです。

高い免疫力を持ち、治癒力の高い幼児だからこそ、コロナ感染で行動する場所を奪われた幼児や子供達が、初夏から様々な場で活動の幅を広げ、足踏みしていた心と体の成長に弾みをつけて欲しいのです。

願わくば、子供の将来を最優先に考える両親の子育てへの覚悟と、子供たちの歓声を妨げない世の中であって欲しいことを願うばかりです。