「叱らない」のではなく「叱れない」親の時代

ぬ幼児期の「叱らない子育て」傾向も長くなりました。ただ私は「叱らない」のではなく「叱れない」のが実像だと思っていいます。

 

近年若者を中心に「結果の見えないものに手を出さない傾向」がありますが、「叱った後の子供の反応やその後の影響」も結果が読めない事例だと思います。

 

叱ることが確実に良き結果に結びつくという保障でも無い限り、「叱れない…」という心理になるのでしょう。

 

しかも、どうやら既に親自身が叱られた経験の少ない世代のようです。親と遊んだ経験の少ない人が「どうやって子供と遊んでよいのかわからない…」と思うのと同様に「叱るタイミング」や「叱り方」について思い悩むのも無理のないことなのでしょう、結果の見えない事に対して手控える世代ならではの事だと思うのです。

 

私や少し上の「戦後の子供達」世代は、戦争体験を持っていた親に育てられましたから、幼少期に厳しく育てられました。それでも戦時中の世の中に戻りたくないという思いが強かった為でしょうか、程良い厳しさで私達に接してくれたように思います。

 

現代は「戦後の子供達」が祖父母となった時代です。程良い厳しさもより薄まり「叱る事ができない親」が中心の時代になったのでしょう。そこに「褒めて育てる」とか「自己肯定感」というスパイスが加わったのが現代の子育ての特徴です。

 

幼児教室の教師は、その時代の親達と向き合い導くのが仕事です。私のような戦後の子供達世代の教師ならば、自分とは異なる幼少期の育ちの影響を受けた親が相手であり価値観も違います。

 

「昔はこうでした…」は通用しないのです。その世代の声を丹念に聞き、考えや思いを確認しなくてはなりません。

 

自分の育てられ方を生かしたい事、避けたい事、両親それぞれの考えも異なって当然です。

 

その上で、我が子にどのような育ちをさせたいのか、どのような人的環境を与えたいのか?私達はじっくりと話を聞き、「その家らしい親のあり方や子供との向き合い方etc.」を描きます。

 

当然ですが「叱り方」「褒め方」もご家庭によって「らしさ」があり個性があってよいのです。

 

時には感情的になって叱る親の姿も子供にとっては必要な経験であり学びです。子育ては影響を考えすぎたり、心配し過ぎたりでは先に進めません。

 

特に受験生の保護者は「附属幼小の先生方がどのような子育てをした家庭を望んでいるのか?」を気にしすぎます。その附属らしさの基になる平均的な傾向はありますが、入学(園)する家庭の子育ては様々であり、異なるからこそ人的価値が高くなります。親の育ちの履歴も様々なのですから当然です。

 

附属の人的環境や教育に影響を受け、徐々に「その附属らしさ」を身に着けていけば良いだけの事です。

 

現代の親たちが慎重になりすぎず、思い切った子育てをされ、○○家の子育てを確立されることを願っています。

 

 



麹町慶進会 塾長 島村 美輝         
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