小学校受験における模擬テストの狙いと評価のあり方⑴『面接考査編』
私の模擬テストに対する考え方を何回か述べてきましたが、評価についての具体的な方法や考え方については述べたことがありませんでした。
そこで今回は、模擬テストの評価に対する考察として、個別で行われる面接についての当会の考え方を述べましょう。
ある年の第一回模擬テストの面接では以下の質問をしました。(担当は塾長でマンツーマンの質疑応答を行います。)
⑴公園に行ったら滑り台とブランコがありました。あなたはどちらで遊びますか?(回答後)それはどうしてですか? (2点)
⑵公園で遊ぶもの(遊具)を作るとしたら、あなたはどのようなものを作りたいですか?(2点)
※この面接テストの満点は10点で、回答内容の評価は4点です。
※答えることができれば、内容に関わらず1点は入れるようにしていますが、「どうして?」「どのようなものを作りたい?」のように、その場で考える力が無いと満点にはならない質問をしています。
※ 生月によって質問内容を変えることはありませんが、理解しにくいようであれば表現を変えて再度質問をします。難しすぎず簡単すぎずと言うところでしょうか…
内容の深さにこだわり過ぎたり、他の子供と違う内容を狙いすぎた回答をさせようとするのは、小学校受験準備を弊害に繋げてしまう特徴的指導ですから要注意です。
質問の回答内容への評価は4点ですが、回答中の様子を観察しながら以下の評価(6点満点)をしています。
⑴態度/表現/理解への配点が4点
⑵印象への配点が2点
保護者に渡す模擬結果の「面接テスト評価の記入用紙」には、評価項目が箇条書きで示してあります。
印象評価のそれぞれの項目で、かなり気になるので変えてあげたい場合のみ-1程度の減点評価をすることがありますが、減点重視ではなく0点に何点加算できるかの視点で印象評価点をつけています。
幼小の受験では、対面時の印象評価については合否の分かれ目になる大切なものと考えてください。
教師は幼稚園なら2~3年、小学校なら6年間で子供たちを成長させなくてはならない立場ですから、健全な知育発達と社会性の基盤を身に着け、生命力を感じる子供を選びたいと思って面接考査の場に臨んでいます。
ただ、子供ですから完璧である必要はなく、粗削りな状態であっても素直で子供らしさを失っていなければ、入学(園)後の成長が期待できると考えるのも教師であることを忘れてはいけません。
14項目の評価基準がありますが、抜粋して公開しましょう。
態度/表現/理解評価(4点)
・自然な正しい姿勢で座る(立つ)ことができる。
・回答に時間をかけ過ぎず、リズム感のある対話が可能。
印象評価(2点)
・受験の為に作られた印象や回答が無く、子供らしい子供である。
・大人に対して適切な接し方が身についている
♪小学校受験準備 模擬テストの評価について⑵『個別テスト編』に続く
小学校受験準備模擬テスト【全6回】
当会の模擬テストは、大手幼児教室の学校別テストとは異なる内容や考査方法、結果にこだわり、60年の歴史を積み重ねてきました。
第三回模擬テスト(総合回)は6月15日(日)です…
順調に成長されている外部生の挑戦をお待ちしています。
案内書の郵送をご希望の方はHPの問合せフォームか、電話でお申込み下さい。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
〒102-0084東京都千代田区二番町9-2日興ロイヤルパレスB1
Tel 03-3265-7774 / Fax 03-3230-4737
http://www.keishinkai.ne.jp/
*早期割引は終了いたしました。多数のお申し込みありがとうございました。現在21名がお申込み済みです。
あと3名の参加が可能です。
参加希望の方はお問い合わせください。
コージアトリエ『ご家族で取り組むお受験スタイル』 - YouTube