冬の風物詩…中学受験の時期だからこそ伝えたい事。

メディアに必ず取り上げられる冬の風物詩…今年も中学受験が始まりました。

 

私は最初の十年、当会の中高受験指導部門にも関わっていたので、中学以降の受験をそれなりに理解しているつもりですし、決して中学受験を否定しているわけではありません。

 

の後、事業承継の過程で幼稚園・小学校受験に特化した理由は、幼児教室はご両親と関わる機会が多い為、子育の手法や進路選択に両親の家系や育ちの違いが大きく影響を与えている事例からの学びが大きく、育ちの原点である幼児期だからこその人的影響力の奥の深さに興味が尽きなかったせいだと思います。

 

大学受験を除く多様な受験を知る者として、附属幼小受験に臨む前のご両親に望むことは、中学以降の附属に通う意味と、附属幼稚園や小学校に通う意味は全く異なるものであることを理解して欲しいことだと思っています。

 

これまで何度もお伝えしてきたように、附属幼稚園や小学校は、宗教の教えや創立者の理念を基にした教育の場での人的影響を親子共に受け、ご家族全員が成長する場です。親自身も成長する場に無用なものは高学歴や社会的地位の高さと家系の良さ、収入や資産の多さ等によるプライドの高さです。

 

学費等々の諸費用を支払えるという条件が満たされるのであれば、附属側から選ばれた保護者は皆同じ立場であり対等な関係です。その保護者全員がプライドに関係なく園や学校に協力することによって価値が生まれる場なのです。

 

例えそれが自身の努力で成し遂げた故のプライドだとしても、「我が子を生成りの状況で放置しておいても自然に成長するもの」という考え違いを持つ保護者は場違いの存在です。附属に通う日々を通じて親にはできない成長を得る為に通わせるのが附属の幼稚園や小学校という場所なのですから、子どもにとっても負荷を経験し乗り越える覚悟が必要です。

 

だからこそ、就園、就学前の集団教育の場である幼児教室の子供の扱い方や躾と、ご家庭での個の関わり方に違いを感じた時、プライド故の頑固さで受け入れられないのならば、より濃い人的環境である幼稚園や小学校に協力し任せる姿勢など生まれるはずもないのです。何故それが子供自身を成長させないのかを教師から学び受け入れる謙虚な姿勢が必要です。

 

幼児教室の体験指導時に、「一斉保育時の我が子と他の子供との違い」をじっくり観察し、ベテラン教師の要求や流れと逆行するような行動を目にした時、将来自然に修正される筈という甘すぎる見込みがあるうちは、ミッション系や育て方に拘りを持つ女子校の附属とは縁遠くなることを覚悟するべきでしょう。

 

そのプライドの高さ故の頑固さが変えられないのであれば、最終学歴重視の保護者にとって理解しやすい中学以降の附属が親子共に相応しい場であり、それが御三家唯一の系列幼稚園と小学校がある雙葉学園であっても同様であることを理解して欲しいと思います。

 

      麹町慶進会  塾長 島村 美輝         
 〒102-0084 東京都千代田区二番町9-2日興ロイヤルパレスB1
     Tel 03-3265-7774 / Fax 03-3230-4737
        http://www.keishinkai.ne.jp/

 

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