小学校受験準備 模擬テストの評価に対する考察⑸ 個別テスト③

前回は、個別テストが何故利用されているかについて述べました。今回は、実際の考査の個別テストの採点と、模擬テストの採点について述べてみましょう。


個別テストを出題する附属小の採点方法に興味を持つ方は多いと思います。


でも、個別テスト対策の学習機会が少なく、採点基準も掴みかねているご家庭は多いと思います。類似例で言えば、ペーパーや絵画制作、行動観察などの採点もそうですね。


ペーパー学習でも、制限時間や採点基準も知らないために、我が子の遅さや記入の仕方だけでなく、「全て満点でないと合格しない」というような誤解故に責め続けてしまう保護者もけっこう多いのではないでしょうか?


当会の模擬の個別テストでは、子供の実力を点数化して示すだけでなく、実際に子供が答えた内容や様子をできるだけ理解しやすいように記入しています。加えて難度の差を付けた質問を用意し試すことで、「子供の発達度・習熟度・思考力等がどの程度か?」を保護者が理解できるように工夫しているのです。


模擬テストは「合格結果に必要な領域に子供がどの程度達しているか?」「どのような出題傾向が得意か、苦手か?」等々を保護者に掴んで頂く為の材料だと考えているからです。


長年の経験で掴んだ「個別テストや行動観察の実際の考査での採点方法や基準」は、保護者が想像するより細かいものではなく、感覚的なものも含んだ大胆なものです。


それなのに、模擬テストでは姿勢や態度、言葉遣いの良し悪しを能力点に加味し過ぎる傾向が高く、結果入園・入学後に伸びる為の力量が判断できなくなり、附属側の選びとのずれが大きくなってしまう例をよく見ます。


残念ですが、その判断基準が各教室や教師間で違い過ぎるのが幼児の受験準備の問題点であり、保護者を迷宮でさまよわせてしまう原因となっているように思います。


当会は、幼小受験がポピュラーではなかった時代から模擬テストを続けてきただけに、保護者の迷いを無くし、確信へ導く責任があると考えているのです。

 


 


        麹町慶進会  塾長 島村 美輝         
 〒102-0084 東京都千代田区二番町9-2日興ロイヤルパレスB1
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http://www.keishinkai.ne.jp/

 





 


 



 


 

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