今日は１１月１３日（火）東京の受験が始まって既に二週間過ぎました。

 

当会は幼稚園受験と小学校受験部門の二つが独立部門のように運営されており、それぞれに受験主任がいます。ただ、受験学年ではない年中クラスだけは二名の主任がいて小学校受験の基盤を育てています。（主任の担当内容については当会HPでご確認ください）

 

幼稚園受験は実に奥深い世界なのですが、保護者の多くは実情を理解しておらず、他者から耳にした内容を全て鵜呑みにしている方から、自身の思い込みが強すぎる方まで様々で、そのために誤った解釈を基にして準備を進めてしまう方々が多く、気の毒に思うことも多々あります。

 

小学校受験に比べると、附属全般の幼稚園受験に精通した教師があまりに少なく、正しく導いてこなかった幼児教室の責任も重いのですが、世間に流布している子育て論に支配され過ぎている保護者が多く、幼稚園受験の基盤を身に着ける障害になっているケースも多々あります。

 

例えば、本日結果報告をいくつか頂いた学習院幼稚園受験を目指すご家庭に必要なのは、最近では珍しくなった孫に厳しい姿勢を持つ祖母の存在かもしれません。

 

「叱らない子育て」を重視するあまりに、家系を繋ぎ反映する為に必要な躾もせず、見守るだけの子育てを続けた結果、自由奔放と言えば聞こえは良いですが、我が強く本能のままに生きている子供に育ってしまい、人前に出せない程の状態になって初めて後悔する保護者によく出会います。

 

孫可愛さに、いい顔を見せるのはよくある事ですし責められませんが、両親も一緒になって同様の扱いをすれば、学習院幼稚園に相応しい育ちは到底望めないでしょう。学習院幼稚園入園を目指しているのなら、それなりの子育てが必要だということです。

 

今年の当会では、学習院幼稚園を目指す家庭はほとんどなく、会員では一名が早めの番号の補欠を頂いただけですが、カウンセリングや講習等を通じて、外部のご家庭の願書・面接対策については、例年同様数名関わらせていただきました。兄弟関係や初めての受験のご

家庭もありましたが、無事合格の報告を頂いたので少しはお役に立てたのかなとほっとしています。

 

パートナーに合わないという理由で、幼稚園出身者でも受験を諦める方を見かける学習院幼稚園ですが、相応しいご家庭に対しては、会員・外部に関わらず今後も合格に向けてのお手伝いをさせて頂くことを願っております。