サマースクールに興味のあるご両親へ⑶
「 何故サマースクールを長く続けてきたのか?」
年長、年中合同時代は40数名のサマースクールでしたから、年中児のみ24名となった現在は楽になった筈なのですが…
単一学年となったことで、確かに運営上はシンプルになりましたが、すでに鍛えられ成長著しい年長児とは違い、会員は通常授業で受験生の基盤を造り上げている段階ですし、参加者の半数近くいる外部生は、成長著しい附属在園生もいれば、受験経験のない自然体の育ちの保育園や幼稚園の在園生が混在しています。
上記のような個人差の大きい24名の男女年中児と共に七日間生活をするのが如何に簡単な事ではないか想像できると思います。
なのに、何故通算で50回以上もサマースクールを行ってきたのか…
教師側で言えば、個々の子供の表面上ではない(親にも見せていないかも…)本質的な姿を見る事からの学びが大きいからでしょう。
型通りの表面的な関わり方や声がけでは子供を救ったり、成長させることはできないものです。
負荷がかかると、幼さが目立つ年中児ならばまるで赤子のような生まれつきの素のままの姿を見せます。それは実に可愛い姿ですが、七日間で成長させてお返ししたいと心から思い、教師に頼ろうとしがちな子供に対して、心を鬼にして他の子供との関りを増やして成長するように促し続けます。
発達が早めの年中児は、発達が早いが故に幼い子に対しては服従させようとしたり、他者の目を気にして自分が優れているように振舞ったり、他の場ではできる筈なのに思い通りにならない為に苛立ったり…等々、その子の本質が全て露呈し、気になる点は幼い子供以上のものです。可能な限り改善したいと思い導き続ける事が教師を成長させます。
子供の成長に対する視点で言うならば、4歳から5歳の幼児なのですから、六泊も親と離れただけでも成長するものなのですが、生活を共にする教師が、その子の可能性を信じて手を入れ続ける日々を通じてより多くの成長と改善、そして子供本来が持っている生き生きとした生命力や苦手なことを克服する意識を育てます。
サマースクールを通じての我が子の成長は大きいものですが、親御さんの手元で生活しているうちに薄れていくかのように感じるでかもしれません。
しかしながら、これから受験だけでなく幾多の試練が子供達を待ち受けているのです。その都度、あのサマースクールを乗り越えられた自信が我が子を甦らせます。
これから来年の受験を迎える子供は、親の想像以上の環境変化の大きい考査現場で力量を発揮しなければなりません。
附属幼稚園生にとっては、小学校受験を乗り越えた高い総合力を持つ子供と机を共にする試練が待っています。
その時になって、この経験が大きな支えになることを親子共に感じることでしょう。
私たちにとってもサマースクールは修業の場ですが、大きなくさびを打つ機会を無くしてはならないと思って続けていくつもりです。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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