当会の最年少クラスは、他の学年同様「母子分離」での指導です。 白百合学園などの幼稚園受験の考査で試される「親子テスト」対策は、六日間親子で受講する「前期夏期講習」で集中して行っていますが、例年気になるのが、母子で何かに取り組む経験不足です。

母親が傍にいると、一人の時には見せない依頼心から起こす、「親を困らせるような行動」に対しては、豊富な経験でしか対処方は身に着けられません。

他の親子と共に過ごす時間が限られる職に就く母親も近年は多く、専業主婦のようにはいきません。反対に子育てに恵まれた環境である筈の専業主婦でさえ、子供への過干渉傾向のせいか子離れへの移行が出来ず、他の親子と一緒の遊びを共有できない母親が増えているのが実態です。

 残念ながら、子供との適切な関わりは、経験数の多さだけで成しえるもでもなく、レクチャー本では不可能な「その場での気付き」が必要です。もちろん母親に気付かせるのはベテラン教師であるのは言うまでもありません。