11月７日（月） 学習院初等科の複数合格報告が届きました。
昨年の３名に続き、４名の合格報告を頂きました。
初等科に相応しいご家庭が、親子共に力量を発揮された結果だと思います。
例年、出願者が5名を超える初等科ですが、生年月日順に１日から５日迄の間に考査日が決定するので、併願校との関係で半数程度しか受験できないことも多いのすが、今年は順調に受験できた年だと思います。
学習院初等科は、出身者優先という思い込みを持つ方も多いのですが、当会では今年も無縁の家庭が半数ですし、幼稚園も含め在園や在校生の弟や妹を優先的に合格させるわけではありません。初等科では補欠繰上りが男女合計で２０名近くになることもありますから、他の附属と大きく異なるわけではありません…
育ちの良さはお金で買えないものだけに、地位も財力も学歴が揃っていても、育ちの良さも手に入れたいと考える方は多いもので、学習院初等科は高学歴家庭にとって人気の高い附属小の一つです。
初等科で生涯の学友と育ちを手に入れ、特に男子は中学以降に他校への受験をされる家庭も多いのが学習院です。一貫校の割には「高校の頃に幼小からの同級生がいなくなって寂しいです…」の声をよく耳にするぐらいです。
学習院と属性が一致するご家庭は、当会の会員の中で甘く見て例年10～20％程度でしょうか…学習院初等科の合格には、高い総合力が必要条件ですが、ご両親の佇まいと、目上の人との関わり方や言葉遣いを身に着けた子供という条件も加わります。
当会卒業後も、中学進学どころか大学進学でさえも、報告を兼ねて挨拶に来られる家庭が目立つだけに、きめ細やかな配慮のできるご両親が揃う学校と判断されたらよいでしょう。
それでも本年の合格者４人の中で、対極的な学校である東京農大稲花を２名も受験し、力量を発揮した子供がいるぐらいですから、ペーパーや個別テストでも力を出せる子供でないと兄弟姉妹でも結果を出せないのが学習院初等科です。育ちだけでは合格できないのです。
在学中に徐々に理解されることなのですが、カソリック校同様に肩の力を抜くところは抜き、襟を正す必要のある場では正す事さえ出来ればよいだけで、常識の範囲の中での判断が可能な両親と子供であれば良いと理解してください。。
学習院初等科の育ちに相応しい家庭や、手に入れるべき家庭を見抜くのは私の仕事です。直感を大切にしていますが、冷静な分析が必要なのは言うまでもありません。
4名のご家庭は相応しいご家庭ばかりだと思いますが、親子共に努力された結果です。
心からお祝い申し上げます。
さて、本日月曜日から、新年長クラスの初指導が始まりました。
他の新クラスは11月1日から指導を始めましたが、年長主任にとって1日から7日までは受験生のケアで大変な日々です。なにせ小学校受験では、会員の出願校名だけで40校近くあるのが当会ですから当然です。その為に、先月末の卒業式以降は受験ケアに専念させています。
まだ受験継続中であり、受験家庭のケアをしなければならない中で、新年長クラスへの指導へ頭の切り替えをしなければならない年長の主任は大変ですが、受験学年を担当する者の宿命です。この繰り返しが次の結果を生んできたのです。
附属幼小受験はまだまだ継続中です。
麹町慶進会 塾長 島村 美輝
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